お祭りや夜店の金魚すくいの金魚はすぐに死ぬ?金魚を死なせない飼育の方法と金魚すくいのコツ!

金魚すくいをしている

お祭りや夜店の金魚すくいで掬ってきた金魚だからどうせ死ぬんでしょ!なんて思っていませんか?お祭りといえば、夜店の金魚すくい!という程、日本では金魚すくいは定番ですね。そして、金魚すくいで金魚をすくってきて数日で死なせてしまう、これもまた定番です。(だから金魚すくいが廃れないのかもしれませんが)金魚すくいで掬った金魚は安いんだからすぐ死ぬのは当たり前と思っていませんか?実はそれ、違うんですよ。金魚すくいの金魚の飼い方があるわけではありませんが、金魚すくいですくった金魚ならではの気をつける点もあるんです。

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金魚すくいの金魚ってどこからくるの?金魚すくい金魚の産地は?

安い観賞魚と言えば、アジア各国や主に中国で繁殖されたものというようなイメージが強いかもしれませんが、金魚は意外と日本でも生産されています。金魚は古くから日本の文化に根付いているほど歴史のある観賞魚です。日本の金魚の三大産地といえば、愛知の弥富、東京の江戸川、奈良の大和郡山です。(現在はちょっと違ってきているので詳しく知りたい方は下記の記事をご参照)

日本の金魚

日本の金魚の歴史、金魚のルーツはどこにある?

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そしてもちろん、中国やアジア各国からも大量に輸入されてきていますし、日本各地のいたるところの養魚場からもきています。金魚すくいのお店をやっている人がどこから仕入れたかということで産地はまちまちでしょう。

金魚すくいの金魚だから安い金魚でしょ!

もちろん、金魚すくいで使用するぐらいなので、一匹の価格で考えてみると数円、どれだけ高くても数十円~百円ぐらいでしょう。(数百円の金魚を入れてたら金魚すくい屋さんが成り立ちませんね)だからといって、綺麗な金魚ではないというわけではありません。

金魚は色柄で評価される場合が多く、ちゃんと育てることができさえすれば、数千円~数万円のブランド金魚にも負けないような美しい個体に育つ可能性はあります。

運がよければ!?処分に困ったブリーダーさんの選別もれ金魚が入っているかもしれません。品評会などを目指すブリーダーさんたちは極上の個体だけを必要としますから、ブリーダーさんの選別にもれたからといっても素人には、とても美しい上物の金魚のようにうつることでしょう。こういった理由から金魚すくいの金魚がすべて、安い金魚、程度の良くない金魚とも言えません。下記の動画はホームセンターのペットコーナー出身のコメットですが実際に金魚の品評会で入賞したそうです。金魚すくいの金魚でもひょっとしたら・・・(下記の動画は音楽が流れますのでご注意を!クリックすると再生されてもう一度クリックすると停止します)

お祭りの金魚がすぐに死ぬのは金魚が安いやつだからしょうがない?

もちろん、お祭りの夜店の金魚すくいの金魚は安い金魚だからすぐに死ぬというのは全然違います。先ほど述べたように、実は金魚がたくさん入っている可能性はありますし、お店で一匹数万円する高級な金魚も、お祭りの金魚すくいで数匹で数百円の金魚でも金魚は金魚です。

金魚すくいの金魚は安いからすぐ死ぬなんて理由はもちろんありません。お店の高級金魚でも金魚すくいの一匹数十円の金魚でもちゃんと飼育すれば10年以上飼育することも可能なんです。要は飼育者の飼い方次第ということですね。

金魚すくいの金魚はすぐ死ぬ?それは金魚の飼育方法・飼い方が間違ってます!

それでも、うちの子供がお祭りの金魚すくいですくってきた金魚は次の日にはもう死んでたけど?とか一週間もたたずに死にましたよっていう方は多いと思います。

何回も言って申し訳ありませんがそれはほとんどが飼育方法の問題です。最低限の飼育方法・飼い方を守れていますか?以下に金魚の飼育方法、お祭りの金魚すくいの金魚を死なせずに飼育するポイントをあげてみます。

金魚が酸欠になってませんか?

金魚は魚です。魚だから酸素なんかなくてもしばらく大丈夫でしょ!って思う方。そんなわけありません。特に金魚は酸素も消費しやすい魚です。お祭りで金魚すくいをしている水槽を見てみるとエアレーション(ぶくぶく)をしてますよね。

もちろん、あれは一応なんとなくブクブクしてるだけじゃなく、エアレーションをしないと金魚が酸欠で死んでしまうからです。ですが、金魚すくいの金魚は掬われたあと、小さな袋に少量の水を入れ、その中に数匹押し込まれてしまいます。

少しの間なら水中に溶け込んでいる酸素と水面から溶け込む酸素で呼吸ができますが、金魚すくいから持ち帰る時の小さな袋の中に数匹も入れてしまえば、袋の中の酸素は当然消費され数時間~1日もほおっておけば当然のように金魚は酸欠になります。

お祭りの金魚すくいのおじさん(店員さん)は、皆さんが金魚屋さんというわけではありません。したがってほとんどの人が金魚の飼育に詳しいわけではなく、金魚すくいから金魚を持ち帰った後の金魚の飼い方や酸欠についてなど教えてはくれません。

はやく帰って大きな水槽やバケツなどにいれたり、エアレーションをしてあげなければそれだけの時間、金魚は生命の危険の晒されることになります。酸欠以外にも、金魚が排出する糞尿などで水質は悪化し金魚は、刻一刻と弱っていきます。

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金魚すくいから家に連れて帰るまでに金魚に余計なストレスを与えていませんか?

金魚すくいの金魚はいろいろなところでストレスをうけています。まず、金魚の産地の池から、網ですくい上げられ、金魚すくいのお祭りの現場まで車で移動してきています。数時間~数日間、車で長い道のりをゆらゆら揺られて来たことでしょう。

その後に、生産地の池とは違う環境の、金魚すくいのプラ舟や容器に過密飼育で放流されます。当然水質も違うはずなので、金魚たちは水質の違いによるストレスも受けています。お祭りの金魚すくいが始まる前にすでにこれだけのストレスを受けているのです。

次に、いよいよお祭りの夜店の金魚すくいでお客さんにすくわれますが、その時も、ポイ(金魚をすくう道具)で追い回されることになります。すくわれておわんに移動した金魚は、金魚の持ち帰り用の袋に、酸素の添加もなく、数匹の金魚と少量の水とともつめ込まれまれるのです。

そこから、さらに、車や電車に揺られたり、歩きで揺られて、やっと飼育者の家に到着するわけなので、金魚は弱っていて当然ですし、過密飼育なうえ多大なストレスを受けているので、病気を発症する確率(すでに感染しているかも?)も高くなっています。

家に到着する前に金魚にストレスを与えないよう、なるべく早く家に帰り広い容器に移すこと、移動中は金魚をいれた袋をできるだけ激しく揺らさないようにすることなど少しでも金魚へのストレス・負担を減らすことを考えて下さい。

金魚すくいでもともと弱った金魚をすくっていませんか?

金魚すくいの金魚は当然、活きがいい方が活発に泳ぎ動きまわるので初心者はすくうのに苦労します。一方で弱った金魚はおとなしくなっている可能性が高く当然、狙いやすく簡単にすくいやすいでしょう。

この金魚は大人しいから、この金魚をすくおうと思って大人しい金魚ばかりすくっていたら、実は弱っている金魚ばかりを狙ってすくっているということにもなりかねません。下記の記事も参考にしてみてください。

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家についたらカルキ抜きした水を作り、金魚を水合わせしながら広い容器へ移動しましょう

前述したとおり、家に到着した金魚は酸欠や、輸送、環境の変化により、多大なストレスを受けています。まずは、ストレスのない広めの容器へ、できれば軽くでもエアレーションしなが、水合わせをして移動してください。

金魚を金魚すくいの袋にいれたまま放っておくと金魚はどんどん弱っていきます。金魚すくいの金魚は病気に感染している可能性も考えて特にトリートメントなどを慎重に行う必要があるかもしれません。もし、すでに家で飼育している金魚水槽に合流させる気なら、他の金魚たちに病気を広めてしまう可能性もあります。下記の記事を参考に飼育環境を準備していきましょう。

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結局、金魚すくいの金魚の飼い方、飼育方法は買ってきたものと変わらない

色々書いてきましが、金魚すくいの金魚の飼い方、飼育方法といっても結局、通常の金魚の飼育方法と特に違いはなく、普通に金魚を飼育できている方なら普通に金魚すくいの金魚でも飼育することができます。

すぐに死んでしまうように感じているのなら、飼育方法の前に金魚すくいで金魚をすくってから、水槽へと移すまでに、いかにストレスをあたえず、健康な状態で金魚を迎えることができるか、金魚すくいで健康な金魚をすくってこれるかということから考える方が大事でしょう。

これだけの知識があるのとないのとでは、その後、健康に金魚を元気に飼育できる期間も雲泥の差がでてきます。金魚を長生きさせたい方は少しでも金魚飼育・飼い方に関する知識をつけておきましょう。

まとめ

金魚は他の観賞魚と比較しても、丈夫な種が多く屋外でも屋内でも飼育難度が低めの観賞魚です。ですが、金魚すくいの金魚に限っていえば、品種に関係なく、ストレスや病気で金魚が最初から弱っている可能性も高いので、慎重に金魚を選び、慎重に金魚の移動させ、慎重に金魚の水合わせなどをおこなわないと、簡単に長生きさられるはずの飼育難度が格段にあがってしまいます。

ショップで購入した金魚に較べても金魚すくいの金魚は弱っていると考えていつも以上に丁寧に金魚を扱ってあげるようにしましょう。安いからといって、綺麗に育たない、長生きできないわけではないので愛情をもって育ててあげたいですね(*^^*)

 

追加コンテンツ~金魚すくいのコツ!~

金魚すくいについて

さて、上記では、金魚すくいで金魚をすくってきたあと、その金魚を死なせないように!ということを書いてきましたが、ここからは金魚すくい注意点や攻略法(そんな大したことないのかもしれませんが)などそのものについて書いてみたいとおもいます。それではいってみます。

金魚をたくさんすくいたい場合に狙う金魚とは!?

金魚すくいなんだから、金魚はいっぱいすくいたいですよね。ならば、水面近くや水深の浅いところをフラフラと泳いでいる金魚が狙い目です。しかも、なるべく小さくて動きが少ない金魚の方がすくいやすいです。浅いところを泳いでいれば水圧でポイ(※ポイとは、ウエハースや紙が貼り付けてある、あの網の形をした輪っか型の金魚すくいの道具)も破れにくく、金魚も暴れない場合が多いので数をすくいたい場合は、この方法がよいです。

 

 

 

ただし、この場合の重大な注意点として、水面近くをフラフラと泳いでいる金魚というのは、輸送や環境の変化、または金魚すくいのポイで追いかけられ、すでにストレスで弱っている金魚の場合が多いです。これだと前半で散々語ってきた金魚すくいの金魚を死なせない方法とは真逆になります。弱っている金魚をいっぱいすくってくることになります。弱っている金魚を飼育する場合は、当然、金魚がすぐに死んでしまう確率もあがるわけで無駄に金魚飼育の難易度をあげてしまいます。金魚すくいの競技でもないかぎりはやはりおすすめではありません。

さらにいうと縁日の金魚すくい屋さんは、大量に金魚を容器の中に泳がせている場合があると思います。当然ですが、金魚を過密に飼育すると酸欠になりやすいです。水面近くで口を水面に向かってパクパクしている場合は酸欠になっている場合が多く、そういった場合もすくいやすいです。当然、弱っている可能性が高いのでもちろん、おすすめではないです。家に持ち帰って長く飼育してあげたいなら、深いところを元気よく泳ぎ回っている金魚を狙うほうがいいのです。金魚すくいの難易度はあがってしまいますが。

まれに、元気な金魚で体も大きく美しい体型の金魚(例えばランチュウなど)が、金魚が金魚すくいに混ざっていることがあると思います。おそらく客寄せの為に入れているものだとだいたい想像がつくと思いますが、大きくて元気がいい金魚をすくおうとすると当然ながら金魚の重さでポイが破れるようになっています。(もし、そういった大物、目玉金魚を狙うならポイのダメージ覚悟で、疲れて水面近くまで浮上している金魚を狙う、枠にひっかけるように掬うなどの方法がよいでしょう、もちろん、お椀は最短距離にスタンバイして一瞬の勝負です)

金魚のポイの見分け方とすくい方

金魚すくいのポイには、昔ながらのウエハース(モナカ)を使用したものと(今は少ないのかな)紙を貼ってあるものがあります。とりあえず、紙のポイの見分け方です。紙のポイには実は、紙の厚さに違いがあります。当然ですけど、厚いほうが破れにくいです。4号・5号・6号・7号と数字が大きくなるにつれ、紙は薄く、破れやすくなります。(儲けたい金魚すくい屋さんは、数字の大きな破れやすいポイを!たくさん掬ってほしい金魚すくい屋さんは数字の小さいポイを選びましょう(笑))

4号のポイと7号のポイでは全然強度が違います。(ちなみに、金魚すくい選手権などは5号のポイだそうです。なんだ、案外破れにくいもの使ってたんですね)ということは、出店なんかの金魚すくいを見かけた時、ポイの箱を見つけたらラッキーです。数字の小さいポイなら頑丈なのでどんどん掬えます。逆に7号ポイなどは、腕に覚えのある方じゃない限りは挑戦自体やめたほうがいいです。4号のポイと7号のポイはまったく強度が違うから金魚すくいの難易度が段違いになるわけですね。

さらに、ポイには裏面と表面があり、紙が貼り付けてある方を表面と考えましょう。逆にして使うと枠と紙の間に水が溜まって圧力がかかるので破れます。(もちろん、金魚がそこに引っかかっても破れますね)

ウエハースバージョンのポイの場合は、驚きの方法ですが金魚がポイを食べに来るため、ポイの先端を水につけておくと金魚がよってくる可能性があるという話があります。(もちろん本当のようです)思わぬ裏技ですね。

金魚のすくい方についてですが、ポイを水中に入れるときはそっと斜めから角度をつけてポイに水圧をかけないように水中に入れるとよいです。素早くいれすぎても、ポイに水圧がかかり、ゆっくり入れすぎると水面との境目が破れやすくなるそうです。当然、水中でポイを動かし金魚を追いかけるのではなく、金魚が近くに来たときなどのチャンスを逃さないようにしましょう。やはり、ポイを破らない為には、いかに水圧など余計な力をポイにかけないかということが大事なんですね。こちら動画をみるとよーくわかりますただ少し凄すぎるかも(笑)▼

 

 

金魚のすくい方についてのまとめ

さて、ここまで読んでいただいた方ありがとうございます(^^)多分、この文章を読んで頂いただけでも、金魚すくいで金魚をたくさん掬える確率もあがってくるのではないでしょうか。もちろん、金魚すくい選手権などはまだまだ奥が深いとは思いますが(笑)。話はもとに戻りますが、せっかくすくった金魚なので死なせないように飼育していだければ幸いです(*^^*)

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