金魚の餌としては知る人ぞ知るというような存在な、ミジンコウキクサという存在ですが、金魚飼育の初心者がこのミジンコウキクサのことを知らないのはあまりにもったいないと思います。なぜなら、ミジンコウキクサにはいろいろな効果が期待できるからです。今回はそんなミジンコウキクサの話をしてみます。
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そもそもミジンコウキクサってなんなの?
とっても簡単にいうとミジンコウキクサは南ヨーロッパが原産の世界最小の種子植物なんだそうです。日本でも、関東から九州など主に西日本の方
に定着しています。まあ、悪く言ってしまえば外来種というやつですね。
ミジンコウキクサは根もない葉状体だけからなる浮草でメダカや金魚なが食べやすいからか、食いつきも抜群でとてもいい餌になるんです。下の動画を参照にしてください(ミジンコウキクサをたべるらんちゅう)
ミジンコウキクサを食べる金魚に期待できる効果
じゃあ、早速ミジンコウキクサを餌に与えると(もちろん主食という意味ではない)どんな効果金魚に期待できるのかをあげてみます。
ミジンコウキクサによる金魚の色揚げ効果
ミジンコウキクサを食べることによって金魚はビタミンやミネラル、カロチノイドなどを摂取することができます。これらは、金魚の色揚げに必要な要素でもあります。したがって、金魚の色揚げ促進が期待できますね。
ミジンコウキクサによる整腸作用など
人間でもそうですが、サラダを食べると整腸作用があるような効果がミジンコウキクサに期待できます。ミジンコウキクサは、人工餌のような乾燥餌ではなく、生の餌であり、消化吸収されやすく体調を整える効果も期待できます。より元気に金魚を育てられるということですね。
また、デンプン(炭水化物)もたくさん含まれているため、水温が低下するとデンプンを蓄えて、水中に沈み、水温が上がってくると再び水面に浮上してくるという性質ももっています。(水温が下がってきて沈んできたと思っても枯れたわけではないので要注意です)
ミジンコウキクサのちょっと気になる点
これまでの説明を読んでいるとミジンコウキクサを主食にする人もでてきそうなので、注意点も書いておきます。
ミジンコウキクサの養分だけでは、金魚には不足する
また、いいますが、ミジンコウキクサに期待できるのは、サラダや野菜のような効果であり、植物ということもあり、低蛋白・低脂肪なので、やはり動物性の栄養素などは、人工餌や活き餌にはかないませんので、ミジンコウキクサだけを与えるというのはバランスが悪いです。
コツを掴むまでわりと面倒なミジンコウキクサの培養
ミジンコウキクサは、ある程度の光量と30℃~36℃程度の水温で繁殖の条件が整えば大繁殖が期待できます。他には、週一の液肥の追加、若干のエアレーションなどが繁殖のポイントでしょうか。繁殖にとってちょうどいいところをつかむまでに全滅させてしまう方もいますので、やはり、最初からミジンコウキクサに過度な期待をするのはおすすめできません。
ミジンコウキクサを与えるポイント:まとめ
以上のことをふまえて考えてみると、やはり、金魚の餌はバランスが大事だということです。人工餌や活き餌などに加え、さらに健康促進や色揚げなどの為にミジンコウキクサを与えるということが大事なんですね。
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