金魚飼育で投げ込み式フィルターを使用している人は、とてもたくさんいると思います。もちろん、投げ込み式フィルターは簡易なフィルターなので、濾過能力でいえば投げ込み式フィルターより上のものはたくさんあります。でも、投げ込み式フィルターを入れているのといないのとでは全然環境が異なるというほど、いろいろな効果があるんです。
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投げ込み式フィルターの濾過の仕組み
投げ込み式フィルターの仕組みは簡単に言えばほとんど下記の形になります。エアーポンプから送られたエアーが浮力で水面に上昇する際に作る水流を利用して濾材を通過させ、その際に、大きな汚れを取り除き濾材に棲みついた濾過バクテリアに水を綺麗にしてもらうという簡単なものになっています。
金魚の飼育に投げ込み式フィルターを使うメリット
それでは実際に投げ込み式フィルターを使うことによって、金魚飼育にどんなメリットをもたらしているのか、思いつくだけ書いていきます。
投げ込み式フィルターはとにかく安い!簡単に入手できる
投げ込み式フィルターは簡単な構成、少ないパーツでできていて、とにかく安く購入できるという点も魅力です。それにホームセンターなどでも手に入るほど入手は容易です。細かい専用アクセサリーなどはアクアショップや通販に頼ることになるかもしれませんが、標準の投げ込み式フィルターと交換濾材くらいなら手に入れるのに苦労するようなことはないでしょう。
投げ込み式フィルターは使用方法がとても簡単で丈夫!
基本的に投げ込み式フィルターは電源、エアポンプ、エアポンプから酸素を送るチューブ、投げ込み式フィルター本体があれば動きます。使用方法もその名の通り水槽や水鉢・金魚鉢に投げ込むだけ(沈めておくだけ)になるので、ほとんど説明書など読まなくても直観的に仕組みと利用方法が理解できると思います。そしてそのパーツの少なさゆえ、複雑な濾過器のような難しさ・壊れやすさに悩まされることもありません。
上手く使用すればそれなりに高い濾過能力を発揮できる
投げ込み式フィルターは濾過能力が足りないという方もいますが、実は投げ込み式フィルターだけで濾過は足りてしまうことがほとんどでしょう。標準の投げ込み式フィルターに濾過能力が足りないということならさらに、カートリッジなどアクセサリーを組み合わせることにより、さらに濾過能力を向上させることもできます。
いずれも低価格で手に入るので金魚をたくさんの容器で飼育したい、現在の濾過フィルターの補助として使いたいようなときも安価なのでお気軽に使用できるのもメリットです。
投げ込み式フィルターなら自分好みに改造しやすい
投げ込み式フィルターは標準のセット以外にも様々なアクセサリーがありますので、自分仕様に変更していくことが可能です。特に水作エイトやなどの定番投げ込み式フィルターはアクセサリーも豊富です。
投げ込み式フィルターはメインの濾過器としてもサブの濾過器としても使用できて便利
投げ込み式フィルターはメインの濾過器としてももちろん十分に威力を発揮してくれますが、現在の濾過フィルーだけでは濾過能力が足りていないなと思う時や、濾過をするついでにエアレーションもしたいなという時、水槽の水の流れができにくい場所に設置したり、サブとして、メインの濾過器のサポートとして使用したり、またはメインの濾過器、濾過フィルターが故障した際の緊急時用に持っておくのもいいでしょう。
投げ込み式フィルターのデメリットとは?
ここまではいいことばかりを書いてきましたが、もちろんそれなりに悪いこと、デメリットになることもありますので書いておきます。
エアポンプが必要になるため、音がうるさい
多くの投げ込み式フィルターはエアー浮力などを利用して、水流を作り濾材を通して水をろ過するという仕組みのため、どうしてもエアポンプが必要になります。エアポンプは商品によってはかなり大きな作動音がでますので(どんな商品でもそれなりの音はでると思います)エアポンプの設置には設置場所などにも気をつかうことになります。
振動するような場所にエアポンプを置いてしまうとすごくうるさい場合もあります。なるべく静かな商品を選びたいものですね。
ちなみに下の水作さんの水心は、音も静かで私は愛用しています。もし定番中の定番のエアーポンプなので迷っているのなら、何も考えずに水作さんの水心にしてもいいんではないでしょうか。
水中に沈めた姿が観賞という意味では美しくない
こちらは好みの問題かもしれませんが、金魚水槽の中でブクブクとエアレーションする姿はあまり美しいものでもありません。水槽内をすっきりしたい方や、水草を植えたり美しいレイアウトにこだわっているような方からすると景観を損ねると感じる場合もあるかもしれません。
エアーを利用して、泡がでている為、水に流れができる
エアーを使用して水流を作り、濾過をしてますのでそれなりに濾過能力をあげようとするとエアポンプの出力を大きくしなければいけない場合もあります。そういった時は思った以上の水流ができてしまう場合があります。自分の飼育している金魚の水槽・飼育容器にあったサイズのものを選ぶようにしましょう。
他の種類の濾過フィルター・濾過器と比べると濾過能力は高くない
ほとんどの場合は、投げ込み式フィルターの濾過能力で足りると思いますが、外部フィルターなどに比べると、やはり濾過能力が劣る場合はあります。投げ込み式フィルターは水槽内に投げ込むという手軽さが特徴ですが、その反面水槽の中に入れる必要がある為、外部フィルターなどに比べると濾材の量などは限定されきます。
その場合は、投げ込み式フィルターを2つにしたり、サイズを大きなものにするなどで対応する必要がありますので、環境によっては投げ込み式フィルターの濾過能力では足りないということもあるかもしれません。(水量にたいして金魚の数が多い時など)下記のフィルターは外部フィルターです▼
投げ込み式フィルターの定番商品の紹介
投げ込み式フィルターは、そのお手軽さから濾過器のなかでも大人気の商品です。いろいろなメーカーからベストセラーになるような商品がたくさんありますので、そのシリーズを少しだけ紹介してみます。
SUISAKU 水作エイト
1982 年の発売以来、プロにもアマチュアにも幅広く支持されている投げ込み式フィルターといえば、これというほどの定番商品ではないでしょうか。水作エイトシリーズは別売り濾材やアクセサリーも充実している信頼の投げ込み式フィルターです。
拡張パーツなどもあり、とにかく使い勝手がいいので 初心者が迷ったらこれで間違いなしです(笑)
同時にあると便利なおすすめ水作エイト 拡張パーツやアクセサリー
追加用底面プレート
底面・低床に砂利を使用しているのなら、使わない理由はないとも言えるおすすめアイテムです。プレートの上にある砂利などの底床がろ材の役割を果たすので大きな生物ろ過能力のアップが期待できます。私は砂利を敷いている水槽ではもちろん使用しています。
同時にあると便利なおすすめ水作エイト 拡張パーツやアクセサリー
ダストラップユニット
底面に底床など敷いていない、いわゆるベアタンクの飼育ならこちらもおすすめです。金魚のフンや餌の残りなどを収集してくれます。糞や餌の残りなどゴミが溜まっていくのが目にみえますので、こちらも当然ながらあったほうが便利なアイテムです。
GEX ロカボーイ
ロカボーイシリーズも水作エイトに負けず劣らずの人気と知名度のある商品です。取扱店舗も多いと思いますので、こちらのロカボーイシリーズも間違いのない商品といえますね。下の動画はパワーアップパイプでさらに濾過機能を向上させていますね
コトブキ工芸 ろかドーム
コトブキ工芸さんのろかドームですが、こちらも幅広い商品を取り揃えており、性能としては負けず劣らずだと思います。ただ、前者に比べるとやはり知名度が劣るのか置いてないアクアショップも良くあるような気がします。もちろん、こちらを選んでも何の問題もありません。
テトラ ビリーフィルター
こちらは投げ込み式フィルターとはちょっと違い、スポンジフィルターです。さすがに世界の企業と会って熱帯魚やアクアリウムと言ったらテトラという人も多いのではないでしょうか。いろいろなパーツがあるので自分好みにできそうですが、アクアリウムショップじゃないと売ってない場合もあります。これを使ってたら、アクアリウムの素人じゃないように見えるという見た目もかっこいいです(笑)
投げ込み式フィルターで使用するエアポンプは強力な方がいい!?
投げ込み式フィルターで重要なポイントにもなるのですが、エアポンプはある程度強力なものをおすすめしたいところです。なぜならエアーリフトでフィルターに水を吸い込むので、当然エアーポンプのエアーの吐出量の多さで投げ込み式フィルターのろ過能力も変わってきます。
例えば、でっかい投げ込み式フィルターに小さなエアポンプをつなげてもエアーの吐出量不足ではフィルターに十分な水を吸い込むことができず、せっかくの投げ込み式フィルターも能力を発揮できません。また、吐出量が多くなれば、一台のエアポンプで数台の投げ込み式フィルターを動かすことも可能なので大は小を兼ねるという意味もあります。
ちなみに私は下記のジェックス サイレントフォース2000Sも使用していますが、こちらでは3台の投げ込み式フィルターを稼働させています。
これははっきり言えますが、金魚飼育で投げ込み式フィルターを使う場合は、エアポンプはある程度吐出量が多いものを使うことをおすすめします。
投げ込み式フィルターのメンテナンス等
水作さんの投げ込み式フィルターのメンテナンスの様子です。濾過フィルターの働きが分かるので初心者は見ておいてくださいね▼
投げ込み式フィルターと合わせて必要なものやアクセサリー
投げ込み式フィルターはフィルター本体だけでなく、エアレーションするためのエアポンプやチューブなども必要になってきます。エアポンプやチューブを持っていない方は必ず合わせて購入しておきましょう。
投げ込み式フィルターについて:まとめ
投げ込み式フィルターは低価格で入手しやすいですが、メイン水槽とは別のサブ水槽や、治療中の魚を入れるバケツやタライ、プラ舟などいたるところで使えるので持っておいて損はありません。また、濾過能力に関しても自分次第で使い方はいろいろありますので、プロはいうまでもないですが、初心者にもおすすめですので購入してみてはいかがでしょうか。