金魚の水は水道水でも大丈夫?カルキを抜き、金魚の飼育水を作ろう!

金魚の水道水画像

金魚を購入してきた方、どうやって金魚の飼育水を作ればいいか知っていますか?金魚の水なんて水道水でいいだろと思うかもしれませんが、なんの知識もないままカルキ抜きもせずに水道水に入れてしまうといろいろな要因で金魚を死なせてしまう場合があります。

確かに金魚を飼育するための水は水道水を使えばいいのですが、そのまま金魚をドボンというわけにはありません。

金魚を飼育するための飼育水について知っておきたいことを紹介してみます。

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水道水から金魚の飼育水を作る手順 金魚の水を作ろう!

金魚の飼育水といっても実はいろいろな水が使える場合があります。池の水や川の水、井戸水などです。まずは水道水から金魚の飼育水を作る手順を知っておきましょう。
それではいってみましょう。

まずは水道水をバケツに汲む

まずはバケツに水道水を汲みましょう。バケツにと言いましたが別にバケツじゃなくてもいいです。その状態の場合、水道水には通常、人が使用する為に、殺菌の意味でカルキが添加されています。カルキは人体に影響がない量で殺菌をしてくれているありがたいものですが、人間に対しては影響のない量でも金魚に関してはそのカルキが悪影響を与えることもあります。そういったことからまずは、カルキを抜いて金魚に無害な状態の水を作らないといけません。

水道水のカルキを抜く方法

水道水のカルキを抜くためには簡単に言うと二つの方法があります。一つは中和剤(カルキ抜き)を使用することと、もうひとつはバケツなどに汲み置きして日光にさらして数日放置しておくことです。中和剤(カルキ抜き)を使用するのがてっとり早い方法ですが、日光に数日さらすという方法は、とても簡単ですが場合によっては時間がかかります。

それは地域によってカルキの量が違い少量のところもあれば多めのところもあるからです。少量の場合は、一日ですっかり抜けることもありますが、多くはいっている地域では数日たっても抜けきっていない場合もあります。晴天や雨などの気象条件なども影響して差がでてくると思います。水替えする場合などでも使うことがあると思いますのでカルキ抜きは必ず持っておいて損はないでしょう。

水道水のカルキが抜けたら飼育水に使用できる

上記の方法でカルキ抜きした水ができれば、それでひとまずは金魚飼育に使用できる水ができあがります。あくまで金魚に飼育できる最初の水ができたということです。実際はここから水中に濾過バクテリアが発生しなければ、長期間にわたる飼育は難しいのです。

金魚先生
水道水を汲み置きしておくだけでもカルキ抜きはできるけど、カルキ抜きはもっておいた方が便利だよ

金魚のカルキ抜きは水を煮沸させれば大丈夫!?あまりおすすめできません

理屈でいうとカルキ抜きだけを考えれば、数分 煮沸した水道水ならカルキ抜きできてるわけですが、それだと酸素も一緒に抜けます。溶存酸素が抜けた水を飼育水に使うと金魚にとって良くないというのは言うまでもないでしょう。ましてやエアレーションをしてない状況などのときにその水を大量に使ってしまうとどうなるかはだいたい分かると思います。

ということで金魚の飼育水に煮沸した水を使えば大丈夫かというとあんまりおすすめはできないですね。

金魚の飼育水に濾過バクテリアを発生・繁殖させる

濾過バクテリアは、金魚を飼育していれば勝手に発生して定着してくれるものですが、ただ、カルキ抜きしただけでは濾過バクテリアは発生しません。そのために、金魚を入れる前に貝類を入れて数日飼育しておけば水槽内のバクテリアも繁殖して水槽の水の立ち上がりも早くなります。(別に貝類じゃないといけないという事もないですが)

濾過バクテリアが繁殖する前に金魚を入れても構いませんがその場合はなるべく餌を与えないないように、与えてもごく少量にするべきです。理由は濾過バクテリアのいない水では見た目にはわからないかもしれませんが、金魚の糞尿などで、あっという間に水が汚れてしまう場合があるからです。

いくら濾過フィルターを回していても、濾過フィルターにも濾過バクテリアが発生していないので最初はろ過フィルターの本当の効果(濾過バクテリアによる生物濾過という意味)を発揮できていません。水質の悪化は見た目ではわかりづらいことなので十分気を付けましょう。

実は水道水は金魚の飼育水として最適なんです

冒頭で金魚の飼育水に使えるものはいろいろあると言いましたが、実際は一番おすすめなのは、カルキ抜きした水道水です。もちろん、池の水、川の水、湖の水など自然の水ならカルキ抜きなど必要なくそのまま使用できます。

ただ、そういった水でもいろいろな病原菌が入っている可能性はありますし、金魚の天敵であるような水生昆虫が入り込むような可能性もあります。そういう意味では濾過バクテリアなどはできていないとしても水道水なら人間が飲めるほどの無菌状態ですので安心して使用できるのです。

一つ例外があるとしたらすでにほかの観賞魚を飼育している場合の飼育水です。その場合はすでに濾過バクテリアも繁殖していて魚にも無害ということがわかっていますので、そちらを使用する方がいいでしょう。ただ、金魚と水質の合わない熱帯魚などの水を使用するとphなどの関係でショック死する可能性もありますので、水質が金魚に適しているかということは調べておく必要があります。

バクテリアなどを初期に添加したり、金魚に適した水質にする為の調整剤などもたくさんありますので、そういったものを検討してみるのもいいでしょう。基本的に添加剤などは無くても大丈夫なもので、いれない方が良いという人といれた方がいいという人の両方の意見がありますのでどうするかは個人での判断になります。個人的には使ってもいいし、使わなくても大丈夫ぐらいの認識で良いと思います。

金魚先生
水の立ち上げを早くする為に市販のバクテリアを使うのもいいかもね

金魚はカルキ抜きしないでも大丈夫!?カルキ抜き忘れでも死なない説!

稀に、金魚に限らず魚やエビでもカルキ抜きしないでも死なないし大丈夫だよ!という人もいます。確かに実際に大丈夫なこともあります。ただそれは、その時の個体の健康度や地域での水道水の水質などに大きく左右されます。

実際は水道水に含まれる塩素などはもし目に見える大きな影響はなかったにしても確実に生体に影響はしてますし、それが水質の影響を受けやすいエビなんかでは顕著に現れやすいということです。もちろんお住まいの地域の水や環境が比較的、生体に刺激の少ない水質なら問題なく水道水をそのまま使用しても大丈夫かも知れません。

そういったことなので例えば金魚の飼育にカルキを抜き忘れたらすぐ死にます!とは断言できないし、もちろん大丈夫です!と言い切る事もできません。

そのようなリスクの高い”カルキ抜きしない”金魚の飼育に挑戦するぐらいなら金魚や生体にのためにカルキ抜きはやっておくべきえでしょう。

まとめ

実は水道水はいちばん金魚飼育に適した水だということをわかっていただけたでしょうか。しっかりとカルキ抜きをおこない金魚に優しい水をつくり金魚飼育を始めましょう。

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