金魚の病気の種類と治し方・対策についてのポイントまとめ!

小赤

金魚は比較的丈夫な観賞魚ではありますが、やはり他の観賞魚と同じで、乱暴な飼育・雑な飼育をすれば簡単に病気にかかります。金魚の皮膚病のようなものにエラ病やヒレの病気など症状もいろいろです。もちろん、ちゃんとした知識を持った上で飼育しても病気にかかることを避けられないこと、予防できないことはあります。

そういった場合の対処は、金魚の病気についての知識がある程度ないと病気を治したり対応することができません。ということで金魚の病気について学んでおきましょう。

※先に言っておきますが金魚の病気は理屈がわかっても薬なしで、治せるものなんてほとんどありません。お魚の薬はケチらず必ず購入することをおすすめします。話はそれからですね。

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金魚が病気になった?病気と体調不良!発病初期に見られる症状と病気の種類について

金魚が病気になった場合、いきなり重病、すぐに死亡というわけではなく、病気の初期症状が見られることが多いです。その場合は、環境を改善したりと病状が悪化する前に早めの治療ができる場合があります。それでは、病気の初期症状についていくつかの例をあげてみます。

金魚のヒレがボロボロになってきた

金魚のヒレがボロボロになってきている。溶けてきているという症状がみえてきた場合は尾ぐされ病(カラムナリス感染症)の疑いがあります。
その名のとおりカラムナリスという細菌が金魚に感染すると発病します。

金魚の尾ひれや各ヒレの先端分が濁ってきたり、ヒレが傷んできているようにみえたら感染している可能性があります。他の部位にも転移することがありますので転移する前に、早めの治療、対策を行いましょう。また、病気が発生した水槽の水は換水することなどが必要になってきます。治療方法など尾ぐされ病についてはこちらの記事をご覧ください。

知っておきたい尾ぐされ病と治療方法はこちら▼

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金魚の尾ぐされ病の症状と治療の方法 尾ぐされ病の薬は?自然治癒は期待できません!

2016.09.01

水槽や飼育容器等に金魚が体をこすりつける病気

小さな白い点がヒレや体中にできてきた場合は、白点病にかかっている可能性があります。白点病とは水温がさがったりすることにより、金魚が衰弱、弱っているときにかかりやすい病気で白点虫が寄生することにより発病します。

白点病の初期症状が現れると、金魚が体を水槽や水槽内のアクセサリーなどにこすりつける行動を始めます。症状が進むと体に白い斑点が増えてきて、さらに症状が進んでいくと全身に白点が現れ死んでしまいます。さらにエラ病などへもつながっていく為、金魚ではよく知られた病気で注意が必要です。

こちらも換水したり、水槽を掃除したりといった対応が必要になってきます。白点病だと思われるかたは下記の記事を参考にしてください。

金魚の白点病の原因と症状~治療法まではこちら▼

白点病の金魚

金魚の白点病の原因と症状~治療法や薬など詳しく解説!

2016.09.03

金魚の糞が透明になる病気

金魚の糞が透明になっている場合は、金魚が消化不良を起こしています。水温が下がった場合や、消化良くない餌を与えた場合、金魚が弱っている場合があります。消化不良がおこっている金魚に餌を与えすぎると転覆病につながる可能性があります。

転覆病は水温が低下する季節に丸手の金魚(琉金やらんちゅう体型の金魚)が得に発病しやすく、水温をあげることなどにより、治療できることもあります。ヒーターを使用したり、餌の与え方を考えなおしましょう。詳しくは以下の記事を参考にしてくさい。

金魚がひっくり返った‼転覆病の原因と治療はこちら▼

転覆病の金魚

金魚の転覆病の原因と治療!なぜ金魚がひっくり返る?(逆さまになる)転覆病は治るの?

2016.09.04

金魚の体表に綿のようなものが付着する病気

金魚の体表に綿のようなものが付着しているように見えたら水カビ病(綿かむり病)にかかっている可能性があります。主に金魚にストレスがかかったり、金魚が喧嘩をして怪我をしている場合など傷口に白い水カビがついているような状態になります。

金魚が弱って、抵抗力が落ちている状態に発病しやすい病気で、症状が悪化して出血してくる場合もあります。体の傷から病気になるので金魚が傷を負っているようなら、怪我をしている金魚は隔離してフレッシュリーフなどで薬浴して傷を治すようにしましょう。白いカビをピンセットなどで除去できる部分は、除去してあげるのもいでしょう。

金魚がエラを動かす速度が速い!息苦しそうにみえる病気

金魚のエラの動きがおかしい、ほかの金魚に比べてエラの動きが速いといった場合は、エラ病という病気にかかっている場合があります。元気がなくなったり、餌を食べようとして吐き出してしまうことがあるというのも特徴です。

エラ病の原因になるものは一つではなく、もっとも原因になりやすいのが水質が悪化して発生したカラムナリス菌が金魚のエラに感染した場合です。他には、前述した水カビ病や白点病でもエラに感染すると同じような症状がおこる場合があります。塩素や酸素不足が要因になることもあるようです。

エラ病はエラの機能が低下する症状がでる為、息苦しそうに口をパクパクしたり、体力を奪われじっとしたりといった行動をとるようになります。尾ぐされ病のところでも書いたカラムナリス菌によるものであれば、黄白色の付着物が見えることがあります。放っておくとエラが腐っていってしまう場合もあります。

カラムナリス菌などが原因の場合はグリーンFゴールドなどで薬浴することにより、治療することができます。(原因が他であれば、また違った薬剤を使う必要があります)また、原因が尾ぐされ病の場合と同じ場合は、水質を改善するために水換えしたり、濾過フィルターの掃除や濾過器の性能アップを考える必要があります。

金魚の体が膨らんできた!?

金魚の体が膨らんできたように見える・・・鱗が逆立ってきた、という場合はエロモナス菌が原因と言われています。病気の名前は松かさ病です。エロモナス菌はどこにでも存在している菌といわれ、水質が悪化した場合に増加します。弱った金魚に感染しやすく悪化しやすいです。

やはり、水質を改善するために、水替えをしたり水槽の掃除をする必要があります。詳しくは松かさ病についての記事をご覧ください。

松かさ病の症状ってどんな病気?金魚への感染予防と治療方法!はこちら▼

松かさ病の金魚

松かさ病の症状は?どんな病気?金魚の松かさ病の感染予防と治療方法!

2016.09.03

金魚の病気を予防しよう!

金魚の病気の中には完治の難しいものや、発症すると死につながるものなどもあります。なるべくなら病気を発症しないように飼育者が予防に気を付けるのが一番です。そうったわけで、飼育者が気を付けるべきポイントをいくつか挙げてみます。

金魚を飼育するための病気にかかりにくい環境を整える

金魚が病気を発症する理由の中には、水質の悪化・水の汚れによるもの、ストレスが原因で金魚が弱って菌に感染するものが多いです。そういったことを防ぐためには、まず最低限、金魚の生活する水質、環境を整えてあげることを考えましょう。

なかなか濾過フィルターを掃除しなかったり、水が透明に見えるから水の換水を怠ったりしていませんか?ろ過バクテリアがある程度働いてくれれば、水質の悪化はゆるやかですが、それでも徐々にアンモニア濃度があがってきたり、水中に有害物質は蓄積されているので定期的な水替えは必要になります。水や飼育環境が新しくなった場合はバクテリアの働きが期待できないので特に水換え頻度を増やしたり気をつける必要があります。

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2017.08.28

金魚の病気・病原菌の侵入を防ぐ

金魚を飼育していれば、水草を購入したり、新しい金魚を購入して迎え入れたりということもあるでしょう。そういった場合は購入してきたショップの飼育水を混ぜてしまうといったことなどはやめましょう。外部から病気の原因になる病原菌をもってきてしまう場合があります。病原菌は自分の水槽内で発生するものだけではありません。

また、金魚などを新たに迎えいる場合はなるべくトリートメント(主に買ってきた金魚を2~3日絶食させ、塩浴等をさせながら様子をみる)を行うようにしましょう。

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金魚の様子、水槽内の様子を普段から観察しておく

金魚の病気を早期に見つけるには何といっても普段から金魚の様子をよく観察しているのが大事です。金魚が喧嘩して傷ついていないか、底面で口をパクパクしている金魚はいないか、体やヒレに異常のある金魚はいないか、などです。

また、フィルターの汚れや低床の様子も観察してフィルターにゴミが詰まっていないか、金魚が餌を食べて残していないかということなどにも気を配りましょう。飼い主の気配りで、病気の多くは未然に防げるものも多いはずです。

金魚の病気について

金魚の病気はほかにもいろいろあり、まだまだ書けていないことがたくさんあります。これからもこの記事に病気の情報について追記していきますので、金魚の病気の治療、予防にお役立てていただければ幸いです。

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