皆さんは、オランダ獅子頭(オランダシシガシラ)という品種の金魚を知っていますか?この金魚、琉金ほど体高が高いわけではなく、和金のようにスマートな体といった訳でもない金魚ですが、ランチュウのような顔をしていてなかんなか愛嬌のある金魚なんです。金魚愛好家は単純にオランダと呼ぶことが多い品種です。
ということで今回は、オランダ獅子頭という金魚について紹介してみます。
Contents
オランダ獅子頭という金魚の特徴・魅力は?名前の由来は?
金魚のどこに魅力を感じるのかなんてひとそれぞれといえば、そうなんですがこのオランダ獅子頭といえば、特徴のあるその頭の肉瘤や愛嬌のある顔に魅力を感じる感じている人が多いでのはないでしょうか。私は金魚を飼い始めた当時、頭の瘤が好きにはなれませんでしたが、ランチュウやオランダ獅子頭など頭の瘤に特徴がある金魚を見慣れてくると人間の赤ちゃんのように表情豊かで可愛い顔に見えてきてきはじめました。そして今では、すっかりオランダやランチュウが可愛いと思うようになってしまいました。
ちなみにオランダ獅子頭って変な名前だなって知らない人は思うかもしれませんが、この名称の由来はオランダ獅子頭が江戸時代に中国~琉球へと渡り長崎へとたどり着いた際、その当時の珍しいものをオランダと呼んでいたということと、その頭の形が獅子の頭を彷彿とさせることからオランダ獅子頭との名前がついたのだそうです。別にオランダの金魚(オランダ産の金魚)ってわけではないんです。
オランダ獅子頭とランチュウの違い
オランダとランチュウは似たような頭をしていますが、全体で比べてみると全然違います。背びれがなくて、上から見ると体がより幅広でどっしりしている小判のような形に見えるのがランチュウです。一方オランダ獅子頭は頭は大きいものの、やはり背びれがあり、他のヒレもランチュウに比べてしっかりしているため、泳ぎも上手く全くシルエットが違います。ランチュウの記事はこちらをご覧ください。
金魚の王様!らんちゅう(蘭鋳)とはどんな金魚?飼育は難しい?
オランダ獅子頭の飼い方と注意点
オランダ獅子頭の飼い方と注意点ですが、独特の風貌から飼育が難しいように思われてしまうかも知れませんが、むしろランチュウはもとより、一般的な琉金よりも飼育が簡単な品種と言っても過言ではないのでしょうか。理由は簡単でその頭や顔に似合わず、わりとスマートな体型でヒレも背中までしっかりあるからです。
一般的に金魚と言えば、フナを人工的に改良を加えたものから作出してきたもので、その金魚の体型が原種である近いほど、丈夫で長生きとも言われています。実際に、オランダ獅子頭はその顔に似合わず、泳ぎに限れば、長手の体の和金とまではいかないものの、実にスイスイと上手に泳ぎます。(体の短めな下のようなバルーンオランダなどは、泳ぎが少し下手だったりもします)
そういったことから、餌にもありつきやすく琉金や和金などと比べても同じ飼育容器で飼育すればオランダ獅子頭の方が長生きしやすいとも言えるでしょう。(もちろん、絶対ではありませんし、体型やエサ取りのうまさだけで長生きできるか決まるわけではありませんが)また、泳ぎが上手なことによって、水流などがある場合も、泳ぎが下手な琉金や、ランチュウなどよりストレスを感じることも少なくなるとも言えますね。
ということでオランダ獅子頭は特に飼い方が難しい金魚だということもありませんし、オランダ獅子頭だから注意しないと行けないという点もほとんどありません。実はオランダ獅子頭は初心者にもおすすめできる品種とも言えますねl金魚の飼い方については詳しくはこちらをご覧ください。金魚の飼い方
オランダ獅子頭の値段・価格・種類
オランダ獅子頭の値段、価格は、幅広くノーブランドの安い産地のオランダ獅子頭は約数百円~、飯田産の高級オランダ獅子頭である程度、成長して肉瘤も大きくなっていれば、一匹で一万円を越える個体も珍しくありません。それぐらいオランダ獅子頭は人気のある品種ということです。さらに、細かく言うとオランダ獅子頭といってもそのなかでいろいろなバリエーションがあります。
例えば、オランダ獅子頭を種類というか体色で分けるだけでも赤いもの、桜色のもの、黒色のもの、更紗など琉金などの種類と同じようにたくさんのバリエーションがあるわけです。オランダ獅子頭ばかり飼育している人もいるようですが、オランダ獅子頭だけで十分バリエーションがあるのでオランダ獅子頭を収集するだけでも金魚の飼育が楽しくなってしまいます。
バルーンオランダ
このバルーンオランダと呼ばれる金魚は上で紹介したようなオランダシシガシラとは、ちょっと体型などに特徴があるので簡単に紹介しておきます。オランダシシガシラという金魚自体琉金のような体型の丸手の金魚ですが、このバルーンオランダは、さらに風船のように胴体部分を短く品種改良されたオランダシシガシラです。
まさにバルーンのようなオランダ獅子頭ということですね。下の写真のように立派に瘤が盛り上がって成長した個体は高値で販売されていることも珍しくないです。まあるい体は愛嬌があって可愛いですね。
オランダ獅子頭の寿命について!
これは、特にオランダ獅子頭の寿命というわけではありませんが、上手く飼育できれば金魚は10年以上飼育することができるとされています。(といいますかできます)順調に成長すれば体調も10センチ以上になるのですが、実際には一般の方が10年以上飼育するのは難しいことの方が多いようです。やはり、金魚も年をとっていくと体も弱くなっていくので、年老いてくるとそれだけ、水質や水温の管理などもシビアになってくるということではないでしょうか。
単純に品種改良が重ねられた丸手の金魚なんかは、体の構造などから長手の金魚より長生きさせるのが難しいかもしれませんが、なるべく餌の量を控えめにし(単純に大きくするためだけに餌をたくさん与えられた金魚は短命になりがちです)ストレスの少ない環境で長生きさせたいところですね。結局、オランダシシガシラの寿命は飼育者の腕次第でしょう。
オランダ獅子頭は病気にかかりやすいのか?頭に出てくる白いものは?
これはたまに勘違いされていることがありますが、オランダ獅子頭は特に病気かかりやすいというわけではありません。頭の瘤に時々見える白いものは、病気ではなく人間でいうニキビのようなものらしいです。ウチのオランダ獅子頭にも白いものが見えた時、私も最初は調子が悪いのかなと思った事もありますが、気にしていたら、いつも出てきたり消えたりしていて健康には全く関係がないようなので気にしない方がいいでしょう。
オランダ 獅子頭が可愛い!オランダ獅子頭の特徴や飼育方法、値段などのまとめ!
いかがでしたでしょうか。私もオランダ獅子頭を飼ってますが、個人的にはやはりオランダ獅子頭はそのモコモコとした顔が魅力です。他の金魚がシュッとした魚顔をしているに対して、オランダ獅子頭やランチュウはまるで人間の赤ちゃんの顔のようにも見えます。皆さんもそんな可愛いオランダ獅子頭を飼育してみてはいかがでしすか?(*^^*) 金魚と顔を合せるのがより楽しくなるかも知れませんよ!