金魚の王様!らんちゅうってどんな金魚?飼育は難しい?

泳ぐランチュウ

らんちゅうといえば、金魚の王様!というような呼ばれ方をよくされます。他の金魚とは一桁違う価格で取引されることも多い金魚です。なぜ、らんちゅうはそんなに人気があるのでしょうか?らんちゅうの歴史と魅力、飼育について紹介してみます(^^)

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らんちゅうは金魚の王様?人気の理由は?

ランチュウ(蘭鋳、蘭虫、卵虫)は、よく金魚の王様と言われるほど人気と伝統のある金魚の品種です。見た目の特徴は背びれがなく、ずんぐりとした体型をしていてヒレも大きく広がるようなことはありません。尾鰭は3つ尾または4つ尾、サクラ尾が標準とされて、頭には肉瘤が発達してきます。

生まれた当初の体は黒色ですが成長してくると赤くなり、成魚にまで成長すると更紗と呼ばれる紅白のものか素赤と呼ばれる赤い個体になります。体は厚くなり、頭部の肉瘤が発達した姿からか、英名では「ライオンヘッドゴールドフィッシュ」と呼ばれます。他の金魚に比べても品評会などの歴史が特に古くその人気は現在へと続いています。また、入賞するような個体のらんちゅうとなると価格も桁が二つほど違うぐらいの高級金魚になります。

らんちゅうのルーツ

らんちゅうのルーツはすでに江戸時代にその名前が卵虫(ランチュウ)として登場しておりとても長い歴史があります。ただし、その時代のらんちゅうは現在の姿とは少し違い、現在の背びれのない、いわゆるマルコという形態を経て現代のらんちゅうの姿へと品種改良されたのは明治以降とされています。

系統が分かれた、それぞれのらんちゅうの特徴

らんちゅうは改良が進むにつれ、様々な系統へと枝分かれしていきました。その系統ごとの特徴を紹介してみます。

大阪らんちゅう

まず最初に大阪らんちゅうです。この大阪らんちゅうは江戸時代の文献にも登場する個体の形状で、その姿は肉瘤は発達せず、背びれのない丸い背中と開いた尾鰭、花房と呼ばれる丸い小さな瘤が目の前にできます。

らんちゅうの類型化が行われたのもこの種類ですが、このらんちゅう後に登場した明治期に現れた、後ほど紹介する協会系のらんちゅうや宇野系のらんちゅうに押されて飼育数を激減させてしまいます。さらには第二次世界大戦の戦火の際、大阪らんちゅうは絶滅してしまい、戦後に肉瘤の少ないらんちゅう・南京・土佐金・花房などを用いて大阪らんちゅうは復元されたとされています。

次に協会系とよばれるらんちゅうです。協会系らんちゅうは東京の初代石川亀吉氏が作出し、現在のらんちゅうの基礎の一つとされています。それ以降、現在に続くらんちゅうの観賞会・品評会が行われるようになり、各地に愛好会が結成され、全日本らんちゅう連盟により、石川家はらんちゅうの宗家の称号を贈られました。石川家のらんちゅうは脈々と現在も続いています。日本らんちゅう協会はこの石川亀吉氏のらんちゅうに連なる系列のらんちゅうを基準としているため、協会系、または宗家系と呼ばれるようになりました。この系列のらんちゅうの特徴は力強い体型と尾の形態と均整、らんちゅうの泳ぎの美しさを重視するとされています。

最後に宇野系と呼ばれるらんちゅうです。宇野系らんちゅうは陶芸家である宇野仁松氏が趣味でらんちゅうを飼育していたことから、彼の審美眼をもとに協会系らんちゅうから確立されたものです。この系列は宇野系らんちゅうと呼ばれます。宇野系らんちゅうの特徴は肉瘤の発達や具合や色彩の美しさを重んじ体型の大きいものは良しとされないようです。

このため、協会系と宇野系のらんちゅうでは、らんちゅうに対する審美の基準が違うため、品評会では協会系と宇野系は同列に並ぶことはありません。大阪らんちゅうも現在のものは終戦後に絶滅した大阪らんちゅうを復元させたものということから別の品種とされています。今回はこの三種を紹介しましたがほかの系列にも全国に独自の基準で新たな美しさを提案している系列もあります。

らんちゅうを飼育してみる。らんちゅうの飼い方は難しい?

らんちゅうの飼育方法は歴史が長いだけありある程度確立されているところがあります。

一般的な他の金魚の飼い方に加え、らんちゅう独自の飼育方法も

一般的に金魚を飼育する場合の飼育方法と同じで、汲み置きしてカルキ抜きした水を水槽に入れ、濾過器、濾過フィルターを入れ、エアポンプとエアストーンでエアレーションをし、大磯砂などの砂利の低床を底に敷く、というところは先ほども書きましたがほかの金魚と同じです。らんちゅうは口が下にあるため、餌は浮揚性のものより沈降性のものが好ましいです。もちろん、活餌をつかってもいいですし、冷凍アカムシやミジンコなどを使用するのもいいでしょう。ちなみに、私もらんちゅうを飼育していますが、やはり水面に浮いている餌を食べるのはものすごく下手です。

ランチュウ独自の飼育法とされるものは、いわゆる品評会に向けた個体を育成するための飼育方法です。品評会で入賞するような個体を作るために、一年をかけて親魚の選定〜繁殖~小引きという稚魚の選別を行うことになります。その為、らんちゅう愛好家はよく舟とよばれる底の浅い容器を使用します。


▲らんちゅうの黒子(色が発色されていない個体)です、ここから成長するにしたがって美しい体色がでてきます

ランチュウの飼育は難しいのかというと実際は、水流や水質に気をつけていれば素人はランチュウを飼育できないとかそういったレベルではありません。ただし、そのランチュウの体型から想像できるように泳ぎが下手で水流が苦手だったり、エサ取りが下手だったり、ほとんど上見のみという観賞用に特化して品種改良された体型のため、背びれがなかったり、体が弱くて水質の悪化にも弱かったりという難しさは確かにあります。

ただし、これらの飼育の難しさは普通に金魚を飼育できている人なら、気をつければほとんどの人がらんちゅうを飼育できるのではないかと思います。らんちゅう=高級魚=飼育が難しいというイメージもあるとは思いますが、今ではホームセンターの観賞魚コーナーでもらんちゅうは販売されていることがありますので挑戦してみてはいかがでしょうか。

ランチュウのような背びれのない上見を基本とする金魚を飼育・観賞するための水深の浅い水槽も販売されています。一般的な金魚の飼育方法は下記のものを参考にしてください。

 

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らんちゅうの寿命

らんちゅうの寿命は通常5年~10年程(10年も生きれば長生き?)とされ、ほかの金魚に比べると短い傾向にあります。先程も少しふれましたが、それは和金などはフナの原型を濃く残しているのに対してらんちゅうは観賞用により改良された品種だからです。一般的に原型のフナの形から離れていくほど金魚の個体も弱くなっていくとされています。

さらに、品評会に出すような個体に作るためには急成長させて大きく育てる必要がありますので、より内臓などには負担がかかり寿命は短くなるでしょう。もちろん、その後にちゃんとした飼育方法で飼育してあげればある程度は長生きしてくれるとは思いますが、そもそもらんちゅうという金魚の性質上、観賞用に突き詰められて改良された品種ですのでどうしても和金などの品種に比べると短命になりがちで、品評会などの為に一年で無理やり大きく成長させたらんちゅうなどはより短命になると思ってもいいです。

金魚の王様!らんちゅうってどんな金魚?:まとめ

いかがでしたでしょうか。金魚の王様と言われるらんちゅうは、まさに金魚の観賞魚としても歴史をぎゅっと凝縮したような品種だということがわかると思います。観賞用に突き詰められて現在の姿になった金魚がらんちゅうですから、全ては無理だとしても少しで大事にして長生きさせてあげたいですね。

金魚先生
金魚好きなら一度はらんちゅうを飼ってみるべき!?

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